紅茶などのティーバッグからマイクロプラスチックが溶け出る危険性があると、話題になっています。
ティーバッグのお茶をよく飲む方は、
「水出しでもマイクロプラスチックが出るの?」
「素材によってマイクロプラスチックの量は違う?」
「安全なティーバッグの選び方は?」
などと心配になることも多いと思います。

そこで今回は、ティーバッグの水出しではマイクロプラスチックは溶け出るのかと、
安全なティーバッグの選び方を解説します!
ティーバッグの水出しはマイクロプラスチックが溶け出る?


お茶のティーバッグの水出しでマイクロプラスチックは溶け出るのか、ティーバッグの種類とマイクロプラスチックの流出量を合わせて解説します。
熱湯と比べて水出しの危険度は?
結論から言うと、ティーバッグのマイクロプラスチック流出は、水出しの場合と熱湯の場合では水出しの方が少ないです。
2019年、アメリカ化学会で、95℃で抽出したティーバッグから大量のマイクロプラスチックが放出されているとの研究結果が発表されました。
環境や食物連鎖におけるマイクロおよびナノサイズのプラスチックの増加は、ますます懸念されています。意識の高い消費者は使い捨てプラスチックの削減を推進していますが、一部のメーカーは、プラスチックティーバッグなどの従来の紙の使用に代わる新しいプラスチック包装を開発しています。この研究の目的は、プラスチックティーバッグが通常の抽出プロセス中にマイクロプラスチックやナノプラスチックを放出するかどうかを調べることです。1つのプラスチックティーバッグを抽出温度(95℃)で抽出すると、約116億個のマイクロプラスチックと31億個のナノプラスチックが1杯の飲料に放出されることがわかりました。放出された粒子の組成は、フーリエ変換赤外分光法(FTIR)とX線光電子分光法(XPS)を使用して、元のティーバッグ(ナイロンとポリエチレンテレフタレート)と一致しています。ティーバッグ包装から放出されたナイロンとポリエチレンテレフタレートの粒子のレベルは、以前に他の食品で報告されたプラスチック負荷よりも数桁高いです。初期の急性無脊椎動物毒性評価では、ティーバッグから放出された粒子への曝露のみが、用量依存的な行動および発達への影響を引き起こしたことがわかりました。
引用:https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acs.est.9b02540
以上のように、熱湯でティーバッグを煮出すと、多量のマイクロプラスチックやナノプラスチックが放出されることが分かりました。
マイクロプラスチックの放出は、熱湯と比べると水出しの方が量は少ないと言われています。
しかし、水出しのティーバッグが安全であるとは言えません。
ティーバッグの素材によって、マイクロプラスチックが溶け出る数に違いがあります。
そのため、ティーバッグの素材に気をつける必要があります。
マイクロプラスチックが出ない素材のティーバッグを選ぶのがおすすめです。
ティーバッグの素材の種類と流出量
ティーバッグの素材によって、マイクロプラスチックが放出される素材・放出されない素材があります。
まずは、マイクプラスチックが放出されるティーバッグの素材を紹介します。
マイクロプラスチックが放出されるティーバッグはプラスチック素材で出来ており、生分解されない素材が使用されています。
生分解されない素材の種類と、マイクロプラスチックの量は以下の通りです。
ポリプロピレン | セルロース | ナイロン |
---|---|---|
1ミリリットル当たり 約12億個 | 1ミリリットル当たり 約1億3500万個 | 1ミリリットル当たり 約818万個 |
上記3つのプラスチック製のティーバッグの素材は、生分解されず、多くのマイクロプラスチックが放出されます。
1番マイクロプラスチックの放出量が多い素材は、ポリプロピレンです。
マイクロプラスチックは、体の外に排泄されずに体内に吸収される危険性が懸念されています。
また、プラスチック製のティーバッグは水や二酸化炭素に分解されないので、環境に悪影響を与える心配があります。
続いて、マイクロプラスチックの放出の心配が少ないティーバッグの素材を紹介します。
- 綿
- 麻
- 無漂白紙
- ソイロンメッシュ(とうもろこしなどのデンプンから作られる)
上記の素材は、天然の素材が使用されており、生分解されるものが多く、環境にも優しいです。



ティーバッグを選ぶ時は、
天然素材のものを選ぶと安心ですね。
ソイロンティーバッグの安全性については、「ソイロンティーバッグはマイクロプラスチックが発生する?素材や安全性を徹底調査!」の記事で詳しく解説しています。


安全なティーバッグの選ぶための3つのポイント


マイクロプラスチックの心配がない、安全なティーバッグを選ぶためのポイントを3つ解説します。
パッケージに、「プラスチックフリー」「生分解性(biodegradable)」「堆肥化可能(compostable)」などの表示があれば、マイクロプラスチックの心配は少ないです。
素材表示の所に、「ポリプロピレン」「ポリエステル」「PET」などと表示されているティーバッグは避けるようにしましょう。
綿、麻、竹、無漂白紙、ソイロンメッシュなどの、生分解性の高いティーバッグを選ぶようにしましょう。
現在は、プラスチック製のティーバッグが主流となっており、天然素材のティーバッグを見つけることが難しいですよね。
そんな中、オーガニックやサステナブルなメーカーのティーバッグは、天然素材で作られていることが多いです。
オーガニックのメーカーをいくつかピックアップしてティーバッグを選ぶと、選択肢が広がります。
まとめ
今回は、ティーバッグの水出しではマイクロプラスチックは溶け出るのかと、安全なティーバッグの選び方を解説しました。
ティーバッグの水出しでのマイクロプラスチック放出の危険度は、熱湯よりは低いですが安心とは言えません。
安全なティーバッグを選ぶためには、素材に気をつける必要があります。
現在の主流は、マイクロプラスチック放出の危険性がある、プラスチック素材のティーバッグです。
マイクロプラスチックの心配を避けるためには、綿や麻、ソイロンメッシュなどの天然素材を選ぶことが大切です。
ぜひ、安心な素材のティーバッグを選んで、心地よいティータイムを過ごしてくださいね。
マイクロプラスチックの1つであるマイクロカプセル不使用の柔軟剤については、「マイクロカプセルが入ってない柔軟剤おすすめ7選!無香料など体にも環境にも優しい商品まとめ」の記事で詳しく紹介しています。


マイクロカプセル不使用の洗濯洗剤については、「【2024年最新】マイクロカプセル不使用の洗濯洗剤おすすめ5選!体にも環境にも優しい選択を!」の記事で詳しく解説しています。

