紙コップは大勢で集まるパーティーやキャンプなどの野外、家庭でのウイルス感染時や天災などの非常時に、幅広く活躍してくれます。
また、プラスチックの使い捨てコップと比べると、紙コップは環境にやさしいイメージがありますよね。
しかし、紙コップも種類によっては、熱湯などでマイクロプラスチックが出る心配があるのをご存知ですか?

そこで今回は、紙コップは熱湯でマイクロプラスチックが出るのか、
安全な紙コップ3選と安全な紙コップの選び方について解説します!
紙コップは熱湯でマイクロプラスチックが出る?


プラスチックコップと比べて環境にやさしいイメージのある紙コップですが、熱湯でマイクロプラスチックが出るのかリサーチしてみました。
紙コップの原料は紙だけかと思いきや、実は、多くの紙コップは中の液体が染み出すのを防ぐため、内側をプラスチックコーティングされています。
紙コップに使用されるコーティング剤の多くは「PEラミネート(ポリエチレン)」です。
このポリエチレンコーティングは、
- 高温での使用
- 高湿での使用
- コーティングの剥がれ
- 他の化学物質との接触
上記の条件で有害物質を放出する可能性があります。
インド工科大学の研究では、以下のような結果が得られました。
研究者たちは使い捨て紙コップに熱湯を注ぎ、15分間放置した。その後、マイクロプラスチックの存在に加え、紙コップから液体に浸出した可能性のあるイオンについても分析を行った。また、紙コップのプラスチックフィルムの特性変化についても調べた。
研究の結果、紙コップに15分間入れた100mLの熱い液体(85~90℃)に、25,000個のマイクロメートルサイズのマイクロプラスチック粒子が放出されることが分かりました。つまり、平均的な人が毎日紙コップで普通のお茶かコーヒーを3杯飲むと、75,000個の微小なマイクロプラスチック粒子を摂取することになります。
引用:https://www.zmescience.com/science/coffee-with-a-side-of-microplastics-paper-cups-likely-leech-plastic-into-your-cup-of-joe/
以上のことから、ポリエチレンコーティングの紙コップは、熱湯でマイクロプラスチックが発生する危険性があります。



ポリエチレンコーティングされていない
紙コップを選ぶと安心ですね。
安全な紙コップおすすめ3選!


ポリエチレンコーティングされていない、安全な紙コップのおすすめ3選を紹介します。
こちらで紹介する商品は、
- 紙コップの素材が自然素材
- コーティング剤が水性や自然由来
- 二重構造など丈夫で熱湯でも使える
以上の特徴を持っている、環境にやさしい使い勝手の良い紙コップです。
おすすめ1 BMT バガス二重紙カップ


引用:楽天市場
BMTの「バガス二重紙カップ」は、紙コップの内側にも外側にもすべてエコ素材を使用した、地球にやさしい紙コップです。
「バガス」は、サトウキビ搾汁後の不要部分を使用した素材ですので、環境に配慮されています。
また、丈夫で強度があり、耐水性・耐油性にも優れているので使いやすいですね。
さらに、内側コーティングは植物由来のコーティングですので安心です。
二重構造・断熱構造なので、熱い飲み物もスリーブいらずで便利ですよ。
商品名 | BMT バガス二重紙カップ |
材質 | バガス |
コーティング | 植物コーティング |
サイズ | 口径:90mm×86mm×60mm(300ml) |
税込価格 | ¥10800 |
特徴 | ・100%エコ素材 ・丈夫で使いやすい ・二重構造・断熱構造 |


おすすめ2 fujix 紙コップ プラスチックフリー


引用:楽天市場
fujixの「紙コップ プラスチックフリー」は、環境にやさしく、オーガニックを意識した方におすすめの紙コップです。
紙コップの材質は紙で、コーティングはPLAというトウモロコシやサトウキビなどの植物を原料に作られる植物由来の生分解性プラスチックです。
PLAは最終的に水と二酸化炭素に分解され環境にやさしく、人体への安全せいも高いため医療用にも使用されています。
別売りでフタも販売されているので、野外での使用やパーティなどにも良いですね。
商品名 | fujix 紙コップ プラスチックフリー |
材質 | 紙 |
コーティング | PLA(生分解性プラスチック) |
サイズ | 縦90×高さ90mm(300ml) |
税込価格 | ¥14927(500個(25個×20袋)) |
特徴 | ・PLAコーティングで環境に◎ ・二重構造で温かい飲み物にも安心 ・別売りでフタも販売 |


おすすめ3 HEIKO 紙コップ 水性コート


引用:楽天市場
HEIKOの「紙コップ 水性コート」は、ポリエチレン不使用の環境にやさしい紙コップです。
紙コップのコーティングには水性コーティング剤を使用しており、防水性もしっかりしています。
紙コップ本体は晒クラフト紙を使用しており、こちらは紙の強度が高く破れにくい素材です。
ただし、晒クラフト紙は、薬品で漂白し白色にしているクラフト紙なので、紙の漂白とその影響が気になる方は避けた方が良いですね。
商品名 | HEIKO 紙コップ 水性コート |
材質 | 晒クラフト紙 |
コーティング | 水性コーティング |
サイズ | 口径73×高79×底径52mm(210ml) |
税込価格 | ¥929(100個セット) |
特徴 | ・ポリエチレン不使用 ・水性コーティング ・強度◎ |


安全な紙コップの選び方


安全な紙コップの選び方のポイントを解説しますね。
選び方のポイントは2点あり、以下の通りです。
紙コップの原材料のところをチェックして、
- ポリエチレン
- PEラミネート
という表示がある紙コップは避けるようにしましょう。
こちらもポイント1と同じように、原材料のところをチェックして、
コーティング剤が、
- 植物由来コーティング剤(バガス・PLAなど)
- 水性コーティング剤
のものを選ぶと安心です。



安全な紙コップを選ぶには、
安全なコーティング剤を使っているものを選ぶことが大切です!
まとめ
今回は、紙コップは熱湯でマイクロプラスチックが出るのか、安全な紙コップ3選と安全な紙コップの選び方について解説しました。
一見、マイクロプラスチックとは無縁に思える紙コップですが、内側コーティングの材料によっって、マイクロプラスチックが出る危険性があることがわかりました。
特に、熱湯や高い湿度、他の化学物質との併用時に危険性が高まります。
内側コーティングがポリエチレンのものは避け、植物由来コーティングや水性コーティングの紙コップを選ぶと安心ですね。
ぜひ、こちらでおすすめした紙コップを含めた自然由来のコーティングの商品を選んで、便利な紙コップを安全に、環境にやさしく使用してくださいね。
マイクロプラスチックフリーのおすすめティーバッグは、「マイクロプラスチックフリーのティーバッグおすすめ7選!安全なお茶パックの素材や特徴を紹介」の記事で詳しく紹介しています。


ティーバッグの水出してマイクロプラスチックが溶け出るかについては、「ティーバッグの水出しはマイクロプラスチックが溶け出る?安全なティーバッグの選び方」の記事で詳しく解説しています。

