最近、健康や美容効果を期待して、食べるものや身に付けるものを選ぶときの選択肢として「オーガニック」を選ぶ方が多くなってきました。
しかし、「なんとなく健康に良さそうだから」「ナチュラルな感じがするから」など、あまり詳しくオーガニックのことを知らずに選んでいる方もいるかもしれません。
そこで今回は、オーガニック製品が健康に効果があるのかと、オーガニック製品のメリット・デメリットを徹底解説します!
オーガニックは健康に効果がある?
結論として、オーガニックは健康に効果があります!
オーガニック食品の健康への効果を3つ解説します。
効果その1 栄養価が高い
オーガニックの野菜は、大量生産された慣行栽培の野菜よりも栄養価が高いものが多いです。
オーガニックの野菜は「有機農法」という、なるべく農薬や化学肥料を使わない農法で育てられた野菜のことをいいます。
有機農法は、土壌の微生物や有機物の量を増やす農法です。
有機農法の結果、一部の栄養素の含有量が高くなります。
身体が自然そのものの力を吸収できるので、心身のバランスを整え、自然治癒力を高めてくれます。
オーガニックの野菜には、自然のうまみと甘みがたっぷりです!
効果その2 身体に入ってくる農薬が少なく安全である
オーガニックの食品は、
- 添加物
- 遺伝子組み合え技術
- 化学肥料や農薬
が極力使われていないため、消費者である私たちが安心して食べることができます。
農産物に使われる化学肥料や農薬が制限されているため、身体の中に化学肥料や農薬が入ってくる可能性が少ないです。
またオーガニック加工食品も、原材料の95%(水・塩は除く)が有機農産物・畜産物で作られた食品であること、科学的に合成された添加物の不使用が定められているため、身体に添加物が入ってくる心配が少ないです。
日本の有機JAS規格では、化学的に合成された肥料と農薬の使用を禁止しているが、完全に無農薬・無肥料というわけではない。
天然物や、天然物由来の一部の農薬に限り、使用することが許されている。
また、国内のオーガニック野菜は作った農家さんの名前が書いてあることが多く、「どこで、誰が、どのように」作ったかがわかることは安心感が増しますね。
農家さんの笑顔の写真があったり、野菜へのこだわりが書かれていたりすると、とてもほっこりした気持ちになります
効果その3 免疫アップが期待できる
オーガニックで育てた農作物は、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富です。最近の研究では土の中の微生物のはたらきが、ポリフェノールを始めとした多くの栄養素をもたらすことが明らかにされています。
オーガニックの農作物が多く含んでいるポリフェノールなどの抗酸化物質が、免疫力を高めてくれることが期待できます。
また、オーガニック野菜はビタミンCの含有量が通常野菜の1.2〜2倍多いと言われています。ビタミンCは殺菌作用があり、病気にかかりにくくしてくれる効果があります。
同じ野菜を食べるなら、より多くの栄養をとって免疫アップしたいですね!
オーガニックのメリットとデメリット
次に、オーガニック製品のメリットとデメリットを徹底解説します。
オーガニック製品には私たちに与えてくれるメリットがたくさんありますが、デメリットも理解した上でオーガニック製品を選択することが好ましいです。
メリットその1 慣行栽培の野菜より美味しい
オーガニックの食品や野菜が慣行栽培の野菜よりも美味しい理由に、
- 有機栽培の土に栄養が多く含まれている
- 無理な栽培をしないため、旬のものが作られている
- 流通にかかる時間が短く、採れたてに近い新鮮な状態であることが多い
などがあります。
安心して料理することができ、安全なものを食卓に出せることも、オーガニックを美味しいと感じる理由かもしれません。
なるべく早く食べる必要はあるけれど、それだけ新鮮だという証拠ですね◎
メリットその2 環境にやさしい
オーガニックな野菜づくりは、農薬や化学肥料を極力使用しません。その農法は土壌の微生物、畑の害虫を食べるその他の生物など、さまざまな生態系を守ることができます。
オーガニックは、水質汚染や土壌汚染、大気汚染などを防ぐことで環境を守ります。さらに、土を修復させ、水の質と量を守り、植物、動物などの生態系の多様性をサポートします。
今は世界的に「持続可能な開発目標」という意味の「SDGS」を目指すことがうたわれていますが、有機農法はまさにSDGSを後押しする持続可能な農法です。
地球の環境を守るためにも、持続可能な農法を応援していきたいですね!
メリットその3 化粧品は肌にも地球にもやさしい
オーガニックの化粧品は、化学肥料や農薬を極力使わずに育てられた植物が原料となっており、肌にやさしい自然由来の成分が配合されています。
刺激やアレルギーの原因となる化学物質が含まれていないため、敏感肌でも安心して使用することができます。さらに、肌本来が持っている力にアプローチしてくれます。
また、妊娠中や産後などの肌が敏感になっているママや、赤ちゃんの肌あれが心配なときにも安心して使うことができます。
さらにオーガニックの化粧品の天然成分は、環境の中で分解し、自然な形で土にかえっていくので地球環境にも良いです。
オーガニックの日焼け止め・ボディソープ・ヘアオイルなど、子どもと共有しているものもたくさんあります!
メリットその4 身に付けるものは心地よい
オーガニックの衣服や下着は、吸湿性・保温性に優れていて、季節を問わず快適に使うことができます。
化学肥料や農薬を制限しているオーガニックコットンは、汗がこもりにくいので肌のかゆみやかぶれなどが起きにくく、肌が敏感な赤ちゃんや子どもにも安心して使うことができます。
またオーガニックの衣服は、環境にも良いというメリットがあります。
そのうちの1つが生産過程で使用する水の量で、通常のコットンより少なくて済みます。
WWF※世界自然保護基金によると、同じ面積で作る場合オーガニックコットンは通常のコットンに比べて91%の水を節約できるとの報告があり、このことからもオーガニックコットンは環境にやさしい素材だといえますね。
オーガニックの衣服や下着は肌にやさしく、着ていて気持ちが良いし、さらに環境にも良いということが心地よさを増してくれています。
オーガニックのメリットを4つ解説しましたが、オーガニック製品はメリットだけでなくデメリットもあるので2点解説します。
デメリットその1 値段が高め
オーガニック製品は、普通の製品にくらべ値段が高めです。
農薬や化学肥料に頼らない有機栽培の農業は、慣行栽培の農業よりも手間がかかります。
害虫のリスクを減らすために人手が多く必要となるため、有機栽培で作物をつくるためには慣行栽培の農業よりも手間やコストがかかっているのです。
さらに、オーガニック製品として販売するために、有機JASの認定を取得するのも費用と時間がかかります。
その経済的負担が大きいので、認定を諦めてしまう生産者もいます。
コストがかかることで値段が上がってしまうのは仕方がないですね。
手間がかかっても、オーガニックをつらぬく生産者さんには感謝したいですね。
デメリットその2 流通量が少ない
オーガニック食品は流通量が少なく、普通の食品に比べて選択肢が少ないです。
また有機農業は日本全国の農地の約0.6%のみなので、普通の作物に比べてはるかに収穫量が少ないのです。
スーパーなどに行っても、オーガニック食品や野菜の売り場は、一般の売り場にくらべてとても小さいですよね。
オーガニック食品を買ってみようと思ったとき、日本ではなかなか商品を手に入れられない環境にあります。
もっとオーガニック食品の良さが広まって、
スーパーでも選択肢が広がる未来になってほしいですよね
まとめ
今回は、オーガニック製品が健康に効果があるのかと、オーガニック製品のメリット・デメリットを徹底解説しました。
オーガニックは今だに、「意味がない」「意識高い系」「気取っている」などの間違ったイメージも持たれていることがあります。
しかし、オーガニックには人間にも動物にも環境にも良い循環・効果があり、生活に取り入れてみるメリットがたくさんあります。
私も自分でオーガニック商品を選び使うことで、
1日の中に何度も心地よい瞬間があること、その心地よさにはきちんと理由があるので揺らがないことを感じることができました。
すべてじゃなくて全然OK!できることからオーガニックを始めることで、健康で心地よい生活をしてみませんか。
おすすめのオーガニックの飲み物は、「カフェインレスの飲み物おすすめ3選!メンタルにも効果あり♡」の記事の中で紹介していますので、あわせてご覧ください。