眠気を覚ますためや、気分を上げるために飲まれることが多い、カフェインの含まれるコーヒーやエナジードリンク。
家事の合間にコーヒーを楽しんでほっとしたり、仕事中のエネルギー補給としてエナジードリンクを飲んだりする方も多いと思います。
そんな中で、カフェインにマイナスな面があることもわかってきた方もいるかもしれません。
「コーヒーやお茶やエナジードリンクにカフェインが含まれていることは知っているけれど、摂りすぎると良くないって聞くよね」
「なんだか体調があまり良くないし、カフェインをやめたいけどどんな効果があるの?」
「カフェイン断ちをやってみたいから、やり方や気をつけることを知りたいな」
などと思っていないでしょうか。
そこで今回は、カフェイン断ちの知られざる5つの効果と
具体的なやり方、気をつけるポイントを徹底解説します!
カフェイン断ちの5つの効果
はじめに、カフェイン断ちの意味を説明します。
また、カフェインには主にこういった作用があります。
覚醒作用 | 脳内で眠気を作り出す「アデノシン」という物質をブロックする |
利尿作用 | 腎臓の血流が促進され、体内の水分が尿として排出されやすくなる |
鉄分吸収阻害作用 | コーヒーに含まれる「タンニン」が、鉄と結合することで吸収を阻害する |
交感神経活性作用 | 体のエネルギーを引き出すことができる一方、過剰にはたらくと自律神経が乱れる |
カフェイン断ちをすることでこれらの作用が止まり、
- 貧血の改善
- 冷え性の改善
- 肌がきれいになる
- 睡眠の質の改善
- 自律神経のバランスを整える
という5つの効果が得られます。
効果その1 貧血の改善
カフェイン断ちをすると貧血が改善されることが期待されます。
その理由は、カフェインが鉄・亜鉛をの吸収を阻害してしまうからです。
特に女性は、生理や妊娠・出産などで鉄が不足しがちです。
食べ物・飲み物から十分な鉄を摂ることもなかなか難しいので、カフェイン断ちは貧血改善の方法のひとつです。
効果その2 冷え性の改善
冷え性の改善も、カフェイン断ちの効果のひとつです。
カフェインには利尿作用があり、必要な水分を身体の外に出してしまいます。
水分が体の外に出ると、体の熱がうばわれ、血管が収縮します。
これが、冷え性の原因になるのです。
カフェイン断ちをすることで、冷え性やむくみも原因をとりのぞくことができます。
効果その3 肌がきれいになる
カフェイン断ちには、肌がきれいになるという嬉しい効果もあります。
カフェインの作用である
- ミネラルの吸収を防ぐ
- 利尿作用
というはたらきが、肌の血行不良・水分の過剰排出を促します。
そうすると、肌が乾燥し、にきび・シワ・たるみなどの肌の炎症を引き起こしてしまいます。
カフェインを断つことで、肌がうるおい、肌質が改善される効果があります。
効果その4 睡眠の質の改善
カフェイン断ちをすることで、睡眠の質が良くなり心身の健康につながります。
カフェインをやめることにより、覚醒作用・利尿作用が止まり、
- 自然に眠気がおとずれ、深い睡眠を得られる
- 尿意でひんぱんに目覚めることがなくなり、睡眠の質が良くなる
など睡眠に関するトラブルを改善することができます。
効果その5 自律神経のバランスを整える
カフェインは交感神経(身体の機能を活発化させる神経)を優位にしやすいです。
カフェインを摂りすぎると、心拍数や血圧が上昇した状態が続き、不安感や動悸があらわれるなど自律神経のバランスがくずれやすくなります。
カフェイン断ちをすることで、
- 抑うつ症状の改善
- 動悸の改善
- 頭痛の軽減
- 胃腸機能の改善
- 不安・パニック症状がやわらぐ
などの効果があり、自律神経のバランスが整いやすくなります。
私の産後うつとパニック障害の改善には、
カフェイン断ちが一役も二役も買ってくれたと感じています!
カフェイン断ちのやり方
カフェイン断ちのやり方を、順番に説明します。
1日に何杯コーヒーなどを飲んでいるかカウントしてみる。
1日に7杯→5杯→3杯と少しずつ実行する。
最終的に、カフェインの入ってる飲み物を1日2〜3杯にすることを目標にするのがよい。
表1: 1日のカフェイン摂取量の推奨上限
https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/food-safety/food-additives/caffeine-foods.html
年齢層 1日の推奨最大摂取量 成人(18歳以上) 400mg 妊娠を計画している人 300mg 妊娠中の人 300mg 授乳中の人 300mg 児童および青少年(18歳まで) 体重1kgあたり2.5mg
米国食品医薬品局(FDA)は、健康な大人では、1日当たり400 mg(コーヒーでは4~5カップ程度)までであれば、カフェインによる健康への危険な悪影響はないとしています。ただし、妊婦、授乳婦、妊娠予定の方や服薬している方は、カフェインの摂取による影響を受けやすくなる場合があるため、かかりつけ医に相談することが推奨されています。また、FDAでは子どもでのガイダンス値を設定していませんが、米国小児科学会(AAP)は、子供はカフェインを含めた刺激物の摂取を抑制すべきとしています。
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html
カフェインレスコーヒー、カフェインレスティー、ハーブティー、はと麦茶、ルイボスティーなど種類がたくさんあるので自分に合ったもの・美味しくてテンションが上がるものを探す。
頭痛が続きやすいので、その時は無理せず鎮痛剤を飲むようにする。
私は最終的にカフェインの入っている飲み物は朝飲む緑茶1杯だけにし、他の飲み物はカフェインレスにしました。
完全にカフェインをやめなくても体や心に効果が出ました!
気をつけるポイント
カフェイン断ちをする時に気をつけるポイントを解説します。
まずは、カフェイン断ちを始めると出てくる離脱症状について説明します。
カフェイン断ちには離脱症状が出てしまう
カフェインを摂り続けていた状態から離脱しようとすると脳に変化が起き、頭痛・疲労感・イライラ・集中力の低下などの症状が出る。
その症状は当日〜翌日がピークで2〜9日ほど続き、最高で21日続くこともある。
カフェイン離脱症状としては、頭痛が特徴的です。カフェインは脳血管を収縮させますが、反動によって血管拡張します。すると、ドクドクと拍動性の頭痛がして体を動かすとひどい頭痛がします。それ以外の症状は、他の理由でも起こりえます。
このようなカフェイン離脱症状は、カフェインをやめてから12~24時間後から始まります。1~2日後が症状のピークとなり、2~9日ほど続きます。離脱による頭痛は、21日間に至るまで続くことがあると報告されています。カフェインを摂取すると30~60分ですぐに楽になります。
https://cocoromi-mental.jp/cocoromi-ms/other/supplement/caffein/
今までカフェインへの依存が高いほど、カフェイン断ちの離脱症状が出やすいです。
そこで、離脱症状が出てもカフェイン断ちを成功させるために気をつけるポイントを2つ紹介します。
カフェイン断ちをする日は他の予定を入れない
カフェイン断ちを始める日は、仕事が休みの日や予定のない週末など、余裕のある日にしましょう。
離脱症状が出ても休める余裕があり、安心な状態を作っておくことが大切です。
頭痛薬や鎮痛剤を用意しておく
カフェイン断ちをすると、頭痛や風邪に似た症状が出ることがあります。
その時に備えて、頭痛薬や鎮痛剤を用意しておくと安心ですね。
頭痛薬や鎮痛剤にはカフェインが含まれているものも多いが、痛みに耐えられなくなってカフェイン断ちをあきらめてしまうよりは薬を飲む方が適切。
まとめ
今回は、カフェイン断ちの知られざる5つの効果と具体的なやり方、気をつけるポイントを徹底解説しました。
カフェインを断つことで体や心にうれしい効果がある一方、離脱症状が出るので気をつけながら行っていきたいですね。
ストレスの多い現代、コーヒー時間を楽しむ方や、エナジードリンクで仕事や育児を乗り切ろうとがんばっている方も多いと思います。
しかし、もし今なにか不調があったり、もっと健康になりたいと思うなら、カフェイン断ちを試してみることをおすすめします。
美味しいカフェインレスコーヒーやハーブティーなどもたくさんあるので、楽しくカフェイン断ちをしていきたいですね。
無理せず、ゆっくり、自分のペースでカフェイン断ちをして、さらに生き生きとした毎日にしてみませんか。
おすすめのカフェインレスの飲み物は、「カフェインレスの飲み物おすすめ3選!メンタルにも効果あり♡」で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。